31/05/2022

レッサー、より短いリース期間要求を実行

Lessors grapple with shorter lease SLB requests

この日本語版は、読者のご理解の参考までに作成したものであり、英語版記事の補助的なものであるため、英語版が(正)となります旨、ご了承ください。

一般的に10年~12年の取引期間となることが多いセール・リースバック(SLB)であるが、直近では、航空会社3社が、より短い8年のSLBにて次世代型技術ナローボディ機とターボプロップ機の新規納入で合意したと、Ishkaは把握している。

Avolonは今月初めに、6機の新しいA320neoと9機のA321neo全機材において、8年のリースでIndigoとSLB契約を締結。

TrueNoordは、4月に2機のDash-8-400をエチオピア航空と8年のSLBで合意、12月にはウィズエアがCMBファイナンシャルリーシング及びFPGと、それぞれ4機のA321neoで8年のSLB契約を締結。

上記以外に、少なくとも他2社がさらにショートリース期間で次世代型ナローボディ機のSLBを締結していると聞いている。リース期間を短くすることで、OEM直接注文が多い航空会社は、フリート計画の柔軟性を高めることができる。また、SLB市場を利用して各航空機を販売することにより利益を引き出し、キャッシュフロー支援として利用したい航空会社にも人気がある。

敷金、整備積立金、航空機の初期価格など新規のSLB交渉をすることにより航空会社はレッサーの欲求をテストしているとIshkaは理解する。しかし、8年もしくは6年の航空機をリマーケティングすることは価格競争面にとっては不利なことも多く、歴史的にレッサーはリース期間の短縮には後ろ向きであった。Indigo含む一部の航空会社はSLBで8年もしくはそれ以上に短いリース期間を得ることに成功したが、これまでほとんど例になかった。

Ishkaのアドバイザリー部門の責任者 であるEddy Pieniazekによれば、リース期間が短くなる傾向は、次世代型技術ナローボディ機が供給不足に直面しているために起こるリース会社の柔軟性、意欲的な投資家、また新ハイテクナローボディの残存価格が初期リースを終えた後も比較的高いままであるなど、いくつかの要因が引き起こす。

「リース会社は、過去15年ほどを振り返ってみても、12年の初期リース期間を得ることで、新しい航空機コストの大部分を補うことができていた。一部の航空会社が交渉でより魅力的な条件を獲得しており、一部で変化が起きている。新しい技術機材にアクセスしたいリース会社も数多く存在する。これらの航空機は8年後にもプレミアムでリマーケティングできる可能性が高く、リース期間の柔軟性が向上している可能性があると同氏は説明する。

 

今後9カ月の間に、SLB市場は“冷える”可能性?

リース会社は、向こう9カ月のある時点でセールリースバック(SLB)市場が“冷える”可能性があるとIshkaに説明する。それは金利の上昇と、より高くなる資金調達コストで一部のリース会社はRFP入札を断念せざるおえないからである。

Ishkaは、金利の上昇がSLB市場のリースレートの上昇にすぐつながるわけではないと理解するが、年末までにリースレート上昇が起こるであろうと予想するリース会社も存在する。(詳細は、‘Lease rate ‘lag’ caused by rising rates likely to squeeze lessor returns’)

SLB市場は、この12カ月間、特に次世代型技術のナローボディ機にアクセスしようとする貸手によって競合市場となっている。市場関係者は、多くの取引のエコノミクスは“意味をなさない”と打ちあける。比較的直近の取引では、強力信用を持つ航空会社のナローボディ機は0.5~0.55幅のLRFで合意されている。一部の貸し手は、より良いLRFを交渉することに成功しているが、一般的には、一括取引に同意しなければならない。

市場関係者によると、新しいRFPのペースはまったく減速していないようだ。航空会社は今年の第一四半期後半からいくつかのRFPを発行。同関係者によれば、ヨーロッパと北米の航空会社からRFPをある程度受け取っているが、アジアの航空会社からはほんのわずかしか発行されていないという。

 

直近SLBニュース

Altavair5月31日 4機A220-300をAirBalticとSLB取引を完了。資金はKKRが管理するファンドより提供され、Altavairがアセットのサービサーとして委託を受けている。

Standard Chartered5月24日に5機B737-Max8をFlydubaiとSLB合意。2022年3月から5月の間に4機の航空機を引き渡し、最終納入は2022年上半期を予定。

Griffin Global Asset Management5月23日にIndigoと5機の新造機A321neoのSLBを発表。発表の時点で1機は既に納入され、残り4機は2022年5月と6月に納入予定。

Avolon5月20日 6機A320neo、9機A321neoの合計15機をIndigoと8年間のSLB締結。航空機は合計8億2880万ドルで購入され、2022年7月から11月の間に引き渡し予定。

China Aircraft Leasing Group Holdings (CALC) :5月17日 中国南方航空と10機のB737-700のSLBに合意。航空機は2022年6月までに引き渡し予定。

Flynas今月初め、Future of Aviation Forumで14機の新造機A320neoのSLBをCDB Aviation, CMB Financial Leasing, and Avolonと合意したと発表。

Jackson Square Aviation:4月22日にエールフランスと2機の新造A350-900のSLB取引を発表。この機材は長期リースで、2機のうち1機はまもなく引き渡される予定。

TrueNoord:4月6日 2機の2021年ビンテージDash8-400をエチオピア航空と8年のSLB契約を締結。TrueNoordは、リボルビングウェアハウスファシリティにて資金調達。

CDB Aviation:4月1日 ボラリスとSLBを通じて2機の新造A320neoと3機のA321neoをセール・リースバック。2024年12月末までに全5機の引き渡しを予定。

GOL:2022年第一四半期に7機のB737Max8のSLBを完了し、この取引により純利益1,130万ドルを得たと認識されている。キャッスルレイクは2機の航空機を取得。

Cebu Pacific:2022年の年次株主総会で、CEOのLance Gokongwei氏は、今年合計7機となる3機のA320neo、1機のA321neo、3機のA330neoの納入を予定していると明らかにした。

International Airlines Group (IAG) :CFO Steve Gunning氏は、今年初めの年次決算発表で、2022年に「グループで多くのセールスバック取引を行うことを期待する」と述べている。

 

Ishkaの見解

航空会社は、これから新規で締結するSLBにおいては、リース期間を短縮する選択肢をもつことが可能であるかもしれない。しかし、それらを得るためには、何らかの形でプレミアムを支払うか、割引購入価格を提示する必要がある。レッサーは、セール・リースバック市場のアクティブな入札者の数が今後9カ月のどこかの時点で減少するであろうと予測している。これは、リース期間を含む様々な条件でレッサーと交渉 する上で、条件の改善の手助けとなる可能性がある。しかし、このようなことが、いつ起こるかは、レッサーの間でも意見が分かれている。6カ月以内に発生する可能性があると考えるレッサーもいれば、それ以上かかるであろうと主張するレッサーもいる。

新しいセール・リースバックのマンデートを決定する際、広範なRFPの参加をすべての航空会社が、選択するわけではない。競争力のあるRFPプロセスから得られる安価なリース料があるにも関わらず、関係のあるレッサーとの2者間の取引に合意決定する少数の航空会社も存在する。市場関係者によると、パンデミックの際、一部のレッサーが提供した柔軟性のある賃貸契約の観点から、その対応に感銘を受けた航空会社が存在すると打ち明ける。また、別の市場関係者は、そのことが、航空会社にとって早いプロセスになったと説明する。「別のリース会社から安いリース料を提供されるかもしれないが、別のコロナ変異株が出現した場合、必ずしもリース料の延滞を保証してくれるとは限らない」。他の情報筋は、一部のレッサーが航空会社との関係を固いものにするために大量のSLB取引を行うことを提案し、結果として生じる集中リスクの一部を、後に他のレッサーに売却する計画を立てていると打ち明けた。

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ACP
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