04/01/2021

Ishka航空機価格ベンチマーク:安定した価格A320neo・Max 

Ishka’s Aircraft Pricing Benchmark: A320neo and MAX prices stay firm

注:本記事は英語にて発行されており、日本語翻訳はあくまで参照です。

この日本語版は、読者のご理解の参考までに作成したものであり、英語版記事の補助的なものであるため、英語版が(正)となります旨、ご了承ください。

 

Ishkaは、新データサービスIshka Aircraft Pricing Benchmark(Ishka航空機価格ベンチマーク)をローンチした。アクティブな航空機ファイナンスプレイヤーおよびトレーディングの専門家から、目下取引が行われている機材評価に関する市場価格のセンチメントを収集し匿名で提示する。

 航空機の購入、資金調達、機材の売却を行う業界参加者(レッサー、レンダー、航空会社、投資家、資産運用会社、アドバイザーなど)から隔月毎に意見を求め、匿名で読者へ提供する。取引参加者が市場で観察している価格を収集することを目的としているため、数字の背後にある複雑なメソドロジーはない。

  Ishka 航空機価格ベンチマークは、A320neo, A320ceo, B737Max8, B737-800, A350-900, A330-300, B787-9, B777-300ERなど流動性のある航空タイプのビンテージ3種(0年、8年、16年ビンテージ)を取り扱う。

 今回の初版では、4機種のナローボディ(A320neo、B737Max、A320ceo、B737-800)を紹介する。

 

新造A320neo MAX の取引価格およびリース料


 市場が見るリース付きA320neo新造機の平均価格が4,810万ドルに対し、リース無しの場合、最低4,300万ドルから最高は5,500万ドルのレンジとなった。コントリビューターによると、優良クレジット航空会社は、依然としてパンデミック前の価格で取引が可能であるという。リース無し機体価格のみA320neoの平均価格は、4,420万ドルで、リース付きの同タイプ種より平均価格はわずかな違いで下回っている。これは、市場参加者が、新しいneoの転貸のしやすさに楽観的な見方をしている可能性がある。A320neoのリース料も相対的にタイトであった。リース付き航空機の平均月額リース料は、314,000ドルで、レンジは221,000ドルから408,000ドルと幅があり、リース無し航空機リース料の平均は290,000ドル、幅は最低200,000から最高365,000となった。

一部のコントリビューターは、「B737Max8が2020年代の主力商品」になると信じており、機材問題は解決済ではないが、SLB案件における価格高低間のスプレッドは縮んでいるとの見方をする市場関係者もいる。これは、同機種に対してある程度市場参加者からの信頼性があることを示す。未だ駐機中の機材に対する交渉は継続しており、引き渡しが未了の機材も多く存在する。それ故、一部の市場関係者は、掘り出し機材を手に入れるチャンスが依然として存在すると確信する。ライアンエアーの直近75機Max追加発注とアラスカ航空による追加Max機の配置体制に関する更新は、これらの機会を反映している。コントリビューターの総体的な見解では、リース付き737Max8の新造価格は、4,000万ドルから5,300万ドルの範囲内で、平均は4,490万ドルであった。リース無しの価格は4,150万ドルで、航空機自体への潜在的な関心を表しているが、そのレンジは広く3,300万ドルから4,900万ドルであった。これは、多くの市場関係者が機会ベースの「入札価格」とみなしていると思われる。リース付きの月間リース料平均は、32,5000ドルで、リース無しの平均は、293,000ドルであった。

全体として、現在の市況を考慮すると、A320neoとMax機の価格予想は未だ高すぎるとコントリビューターは言う。航空会社が現金流動性を求めるレベルが増加することにより、多くの航空機がセールアンドリースバックで取引されている。このことから、航空会社の信用力がセールアンドリースバック取引の際、以前よりもより航空機価格やリース料を決定づける要因になっていると言う。

8年ビンテージA320sおよび 737-800s型機の価格落ち込む
 

 8年ビンテージA320の現在平均価格は、2,140万ドルで、レンジは最低1,250万ドルから最高3,000万ドルであった。リース無しA320の場合、レンジは1,130万ドルから2,950万ドル、平均は1,830万ドルであった。

 一部のコントリビューターは、コロナ禍前と比較して、価格が300万ドル~400万ドル下がっていると述べる。現在、30機を超える7~9年ビンテージA320が世界中(インド、メキシコ、香港、英国、南アフリカなど)でオフリースの状態である。コントリビューターによると、サプライヤーは、PBH(Power by the hour)契約が限定されるよう努力しているが、ワイドボディ型機よりもナローボディ型機の一部が、PBH契約に移行されているケースが多い。顧客の一部は、6カ月から12カ月のPBH契約を要求していたが、その後、固定の月額リース料に戻りつつあるという。

 8年ビンテージリース付きB737-800の平均価格は、2,570万ドルであり、リース無し機材の平均価格は、1,870万ドルと低かった。価格レンジの狭さは、現在の資産の強力な位置を反映しているように思われるが、3,000万ドル以上の取引は、非常に優良なクレジット航空会社であっても、高すぎると考えられる。また、リース付きでの取引が多く行われていることが、市場で観測されているが、リース付き機材の取引から得られる確実なキャッシュフローと整備プログラムの順守をトレーダが好む傾向であるからと思われる。A320と比較し、リース付きB737-800の価格は、旅客もしくは貨物転換の選択オプションが可能なため、わずかなプレミアムを示していた。

 

16年ビンテージA320s737-800s


 16年ビンテージリース付き機材の平均価格は、1,260万ドル。リース無しの平均価格は、980万ドルであった。リース付きA320の場合、価格は850万から1,800万ドルのレンジであった。リース無しのレンジは、500万ドルから1,600万ドルであった。興味深いことに、一部のコントリビューターは、航空機の2発エンジンをリースすると、航空機自体(全体)をリースするよりも良いリターンを生み出せると言う。しかしながら、スペア市場では十分な資材を抱えていることから、多くの「エンドオブライフ」取り扱い業者は、いまだ売買をする意思はないと説明する。

737-800型機(15年から17年)の約17機が、現在遊休な状態である。(中国、英国、オーストラリア、トルコ、メキシコ、米国)残りの9機は、貨物機への転換が行われているか、もしくは予定されている。

B737-800型機は依然として貨物転換する機材として人気があると市場参加者は言うが、航空機を転貸するよりも航空機エンジンのリース先を見つける方がより簡単であるとコメントを加えた。市場の見解では、リース無し機材価値は、エンジンの価値または貨物機への転換オプションによって支えられているとみることができ、比較的狭いレンジ(9百万ドル~1,070万ドル)であった。

 

The Ishka View
 航空機取引はパンデミックの影響を大きく受けており、取引は以前よりもスローペースとなっているが、市場は依然として活発である。

 コントリビューターによると、新しい機種は、価格およびリース料とも適切な範囲内でアプロ―チされており、この現況下における価格とリース料は、オペレーターの信用度に左右されているという。多くの関係者は、現市場において広い断絶(ディスコネクト)が起こっており、一部のプレイヤーがバーゲン価格を追う一方で、他プレイヤーは最悪期をやり過ごし、取引が再開されるのを待ち構えている状態だと説明する。また、貨物市場の将来性が、16年ビンテージの資産価格の見方に影響を与えていると思われる。

 

Ishka航空機価格ベンチマークデータとコメンタリーは2カ月ごとに公開する。質問および詳しく知りたい場合は、[email protected]へ。

Ishka Dublin
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